メタルジグにウレタンコート「ドブ漬け」してみた 固着防止方法も紹介します

2020年3月3日

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お疲れんこん、きころパパです。今日もご覧いただき、ありがとうございます!

先日、メタルジグ(ルアー)の塗装剥げがひどくなってきたので、ウレタン液を使って表面をコーティングすることにしました。

メタルジグを丸ごと漬け込む、いわゆる「ドブ漬け」です。

これによりルアーの塗装剥げをかなり減らすことができました!

とっても簡単にできたので、その手順などをご紹介します。

記事の最後には私が実践している「ウレタンの固着を防ぐ方法」も紹介しています。

ウレタンコートを考えている方に、参考にしていただけると嬉しいです!

なぜウレタンを塗るのか?

そもそも、ウレタンって何?
きころパパ
透明な液体樹脂で、乾いた後も透明なままという特徴があります

そのため、メタルジグのもとの色をほとんど損なうことなく、ルアーの表面を守ってくれます。

釣行を重ねると、どうしてもルアーにキズが付いたり塗装が剥げたりします。

こんなふうに。

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このまま放っておくと、塗装がゴッソリと剥げることもあります。

そうならないために、新品や使いかけのルアーの表面にウレタンを塗って、ルアーの寿命を延ばすことが、ウレタンコーティングの最大の目的です。

グローは大丈夫?

ウレタンコーティングをすると、グローが効かなくなるのでは?

と思う人もいるかもしれませんが、実際に試したところ、ほとんど変わりませんでした。

下の写真は、上がドブ付けしたルアー。下が同じルアーの箱入りの新品です。

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同じ時間だけライトをあてたのですが、光具合はほとんど同じでした!

となれば、グロー系のルアーもウレタン塗装するほうが良さそうですね。

ウレタンコーティングに必要なもの

さてさて、ウレタン塗装に必要なのは次のものです。

  1. ウレタンコート液
  2. ウエットティッシュ
  3. ルアーをぶら下げる箱とスチールネット
  4. クリップ
  5. 釘とか

ウレタンコート液以外は100円ショップでそろうものばかりなので、リーズナブルにできます!

ちなみに下の写真が、ウレタンコートの最終系です。

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コーティングが終わったルアーをスチールネットやクリップを使って、箱にぶら下げて乾かしているところです。

これを見ていただくと、準備するものが想像できると思います!

オススメのウレタンコート液

準備するものを順番に説明します。

まずは、ウレタンコート液。

わたしが使っているのは、東邦産業さんのウレタンフィニッシャーEXです。

東邦産業さんは釣り具のメーカーで、自作の仕掛けを作るためのビーズやパイプなどでもお世話になっています。

ウレタンフィニッシャーEXは2023年1月2日現在で、Amazonさんでの価格は800円を切っており、レビュー数も880件越えで星は4つ。

2022年5月現在で私も3つ目を購入しているほど、とっても使い勝手のいいものです。

安心して、オススメできますよ!!

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ちなみに、ウレタンフィニッシャーEXには、「簡単!ルアーリメイク」という説明書も付いています。

説明書にルアーコーティングの方法が細かく書かれていたので、初心者の私でも安心して作業ができました。

ぶら下げる箱は段ボールで十分

次に必要なのは、ルアーを乾かすときにぶら下げる箱です。

トロトロの液が付いたままのルアーを、直に机の上とかで乾かすわけにもいかないので、箱にぶら下げて乾かします。

箱は「クリップを付けたルアー」が底に付かない深さが必要です。

特にジェット系の長めのメタルジグを塗装するなら、箱の深さは要チェックです!

下のような段ボールで十分ですが、「ルアー+金具」の長さを踏まえた上で、箱を用意しましょう。

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Amazonでウレタンコート液を買ったときに入っていた段ボール箱がちょうど良い大きさだったので、そのまま使いました。これで十分です。

箱の底にはウレタンが垂れても良いように、新聞とか水分を吸いそうな紙を敷きましょう!

ルアーをぶら下げるネット

次に箱の上に置いてルアーをぶら下げるネットを用意します。

100円ショップにあるスチールネットが使いやすいです。

下の写真のように、ルアーが箱の底に付かないよう、箱のフタも立てて高くして、その上にネットをビニールテープで固定して使いました。

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ネットであればタテの列にもヨコの列にもルアーをぶら下げられるので、効率的です。

これで30~40gのメタルジグなら15個くらい吊るせます。

割り箸を箱の上に渡すよりは、スチールネット1つ置く方が、圧倒的に簡単です。

「ゼムクリップ」を利用

次に必要なのは、アミにルアーをぶら下げるためのクリップです。

これは、いわゆる「ゼムクリップ」がいいです。

ゼムクリップ、って何だ? と思うかもしれませんが、下の写真のような、会社にたくさん転がっているやつですね~(とはいえ、会社から持ってこないように!)

ゼムクリップを開いてS字にして、片方をルアーの「アイ」に通して、もう片方をアミに引っ掛けてぶら下げる、というわけです。

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手際よくルアーをウレタンに漬けていくために、ドブ付けする前にすべてのルアーにクリップを付けるのがいいです。

あ、その前にウェットティシュでルアーの汚れをふき取ることを忘れずに!

これで、ドブ漬けができる準備が整いました。

ウレタンコーティングの方法

ウェットティッシュで拭いたルアーの表面が乾いたら、いざドブ漬けを実行です!

といっても、こんな感じでビンに直接ルアーを入れるだけ。

とっても簡単です。

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注意点は、液の中に気泡が入らないよう、ゆっくりとルアーを漬けることです。

勢いよくルアーを付けると、液の中に気泡が入ってしまい、そこから液が固着する可能性があるからです。

また「アイ」の部分には、なるべくウレタンが付かないようにしましょう。

アイにウレタンが付きすぎると、あとで取り除くのが大変です。

なおウレタンコート液はシンナー臭がきついので、締め切った室内では絶対にしないように!!

わたしはいつもベランダでしています。

で、あとはルアーをウレタン液に漬けてはルアーをぶら下げる、漬けてはぶら下げるを繰り返して、1つずつ箱にぶら下げていきます。

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今回、ドブ漬けしたルアーは16個。時間にして5分ほどでした。

準備をきちんとしていると、ここまではすぐに出来ますよ~

ウレタンは重ね塗りを

ルアーは、一度ドブ漬けして終わりではありません。

より表面を強くするためには、重ね塗りが必要です。

ウレタンは1時間ほどすると、だいたい固まるので、頃合いを見て2回目のドブ漬けをしてください。

ただし、2回目はルアーの上下を逆さまにして、漬けます。

これはウレタンが垂れて、一方向に偏ることを防ぐためです。

このときも、「アイ」部分には、なるべくウレタンが付かないようにしましょう。

オススメの塗り回数は4回ですが、最近は面倒なので2回にしています(ww)。そう変わらないです。

重ね塗りが終わったら、私は次の日まで放置して、しっかりと乾燥させています。

「アイ」のウレタンを取り除く

さてウレタンが乾いた後に、必ずしないといけないのが、「アイ」に詰まったウレタンを取り除くことです。

これが上手に取れないと、フックやリングを付けることができなくなります。

これは、ちょっと面倒です!

カチカチに乾いたウレタンは、なかなか取れません。

カッターナイフでほじくろうとしても危ないだけ。使わない方が良いです。

ですので、私はアイに入るくらいの釘をペンチで挟んで、まずアイの中心部に穴を開けて、そこからウレタンをほじくっています。

下の写真の感じです。

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釘をペンチで挟んで固定して、アイのウレタンをグリグリと穴をこじ開ける感じです。

まぁ、面倒でした!

ですので、何度も言いますが、ドブ漬けするときには、なるべくアイにウレタンが付かないようにしましょう!

新品よりも光沢あり!?

で、できあがりがこれらです。

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分かりにくくて申し訳ありませんが、かなりの光沢です! 新品よりもピカピカかも!

下の写真のルアーは、塗装が剥げて表面はガタガタで塗装がビロビロしていましたが、ウレタンコーティングをするとツルツルに!

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指で触っても、まったく違和感がありません。

こんなに剥げてても、滑らかな手触りなんです!

これなら、すぐに塗装が剥げるということもないでしょう。

いや~綺麗にできました! 満足です!!

というわけで、一連のドブ漬け作業は終了です。

ウレタンの固着を防ぐ方法

ところで、ウレタン液には固まりやすい、という難点があります。

私も初めてウレタン液を買ったとき、数か月後に使おうと思ったら、瓶の中でカチカチに固まって使えなかったことがありました。

ベランダに放置していたのが原因だと思うのですが、このあと紹介する方法を実践するようになってからは、瓶の中で固まることがなくなり、最後の一滴まで使えるようになりました!

科学的な根拠は分かりませんが、実際に固まっていないので効果があると思っています。

簡単にその方法を紹介しますね!

1、気泡ができないようゆっくり漬ける

メタルジグをウレタンの瓶に入れるときに、勢いよく入れると「トポンッ」って感じで、気泡ができることがあります。

この気泡が固着の原因になるそうで、なるべく気泡ができないようにゆっくりと漬けています。

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2、「したたり液」を瓶の中に戻さない

ウレタンの瓶にメタルジグを入れた後、ジグからウレタン液がしたたり落ちますが、この「したたり液」をなるべく瓶の中に戻さないようにしています。

一度、外気に触れた液がまた瓶に戻ると、それが固着の原因になると考えたからです。

「したたり液」を瓶に戻せば使える量が増えるので、ちょっともったいない気もしますが、全部が固まって使えなくなるよりはマシだと思います。

3、内ブタにテープを張って密着させる

これが一番効果的だと感じているのが、瓶の内ブタにテープを張って、フタをきっちりと閉めることです。

私は下記写真のようにマスキングテープを「バッテン」の形に貼って、内ブタを瓶に密着させています。

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実際にやってみるとよく分かるのですが、ウレタンは揮発性なので、内ブタはすぐに浮いてきて外れます。

ですので、マスキングテープで強引に内ブタを貼り付けることで、内ブタの剥がれを防ぐ、というわけです。

これ絶対にやってください!

4、外ブタにはテープを巻き付ける

内ブタの次は、外ブタの密着です。

私は、下の写真のようにマスキングテープをぐるりとフタに貼り付けて、瓶と外ブタの間に隙間ができないようにしています。

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貼り付けやすいように、私は太さ2.5センチのマスキングテープを使っています。

これも絶対にやった方が良いです!

5、使用後は温度変化が少ない暗所に置く

最後に、使った後は温度変化が少ない暗所に置いています。

温度変化が激しいベランダに放置するなんていうのは、最悪です!(私のことですが。。)

今は瓶をチラシとかで包んで、机の下の本棚の奥のすみっこに瓶を置いて、本で囲んで直接光が当たらないようにしています。

uretan_tape3上写真の奥にあるスーパーのチラシに包まれているのが、ウレタンの瓶です。

実際はさらに瓶の前にも本を並べて、瓶に光が当たらないようにしています。

 

ということで、私は上記の5つを実践して、次に使うときもトロトロした液体のままで使うことができています。

最後の一液まで使い切った時は感動ものですよ!

まとめ

さて長くなりましたが、今回はルアーの塗装を守るための、ウレタンコーティング、いわゆる「ドブ漬け」の方法をご紹介しました。

ウレタン以外は100円ショップでそろうものばっかりでできるので、コスパも最高!

作業も簡単ですので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください!

ウレタンが固まらないようにひと工夫すれば、長く使い続けることもできます。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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-ショアジギング